新卒で博報堂に入社し、広告の仕事をはじめてから九年が経ちましたが、近頃は「広告」がなくなる日のことをいつも夢想しています。 広告というのは、基本的に「コスト」です。プロダクトやサービスを生みだす本業の「生産」とは違います。とても残念なことに、社会のよりよい成長に広告が貢献することは、とても稀です。 テレビで目にするような15秒のCMを一本つくるのに、数千万円の制作費がかかります(たった15秒!)。メディア費用は数億単位で使われます。数が多すぎることもあり、ほとんどが誰の記憶にも残らず消えていきます。屍の山を乗り越えて話題になったとしても、一週間もすれば「あぁ、そんな動画もあったね
0コメント