部下を誘っての「飲みニケーション」。
上司のお財布が痛まないよう、会社がアシストしてくれる。
SE(40代)
「誘いづらい。しょうがないじゃないんですか、こういうご時世ですし」
SE(20代)
「早く寝たいときもあるので。『ちょっときょうは予定がありまして』っていうような感じで」
時代の流れとともに減っている、上司と部下の飲みニケーション。
「シチズン」が新入社員に対して行った調査によると、上司や先輩との飲み会の頻度は、1カ月に0回がおよそ4割を占める結果に。
仕事とプライベートを明確に分ける人がいる中、上司と部下のコミュニケーションを深めるため、あえて、昔ながらの飲み会を企業戦略とする動きも。
αが訪れたのは、インターネット広告などを手がける「DYM」が行う「里親里子制度」と呼ばれる飲み会。
そのメンバーは。
「入社8年目、30歳、新規事業開発部所属です」
「入社3年目、人材事業部所属、25歳です」
「入社1年目、ウェブ事業部の23歳です」
入社歴や部署は、ばらばら。
里親里子制度とは、人事部が入社1年目の子3人から5人と、入社歴3年以上の親2人を選出。
選ばれた親は、ひと月に1度、原則メンバー全員で飲み会を開く必要がある。
入社1年目(子)
「僕はお酒飲めないので、『お酒飲まなくていいよ』って言ってくれるので、全然大丈夫」、「今、悩んでいるのが、学生と社会人とのギャップのところで、部署関係なくアドバイスいただけるのは、すごくうれしいです」
入社8年目(親)
「(会計は毎月大変では?)毎月会社が1人あたり5,000円補助を出してくれて、それでほぼ全部賄えちゃう金額ですね」
企業側は、1人あたり5,000円の飲み代を支給し、親を金銭的にサポート。
また、飲み会は遅くとも午後10時に終了するため、次の日の業務に支障が出ないようにしている。
ほかにもDYMでは、営業成績トップクラスだけを集めた飲み会や、月に1回、社長との飲み会が行われるなど、積極的に飲みニケーションの場を提供。
その結果、2017年度の売り上げは、飲み会制度導入前の2008年度に比べ、およそ20倍増加した。
株式会社DYM・熊谷直紀人事部長は「なかなか仕事がうまくいっていないということを、直属の上司に相談しにくい状況が、必ずしもあるかなと思っていて、それ
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